0001風吹けば名無し
2023/06/02(金) 09:42:55.38ID:OHkSZXO50友人Aは優しくておおらかな性格で何よりも正義感が強い人でした。
毎日仕事に追われ怒号を浴びせられる日々が続いても、友人Aと一緒にいればそんな嫌な思い出もなくなるほど、彼は私にとって精神安定剤のようでもありました。
ある日、友人Aがこんなことを言い出します。
「私に彼女ができました」
始めは彼の言っている意味が解りませんでした。なぜなら、彼には女の影が一切見えなかったからです。
そして、その発言を聞いた私は物凄い勢いで孤独感を感じたと同時に、友人Aの彼女への強烈な嫉妬を覚えました。
この時私は初めて知ったのです。私は彼に恋をしているのだと。