「野球部員や親しい友達からは『あおまちゃ』って呼ばれてました。野球部だけど坊主を強制されるところじゃないから、髪型は報道されてるような短髪って感じでしたね。
高校は地元ではちょっと知られた県立の進学校に行ったんですが、成績も中の上ぐらいで、何かが秀でて目立つ感じはなかったですね。とにかく真面目で、やんちゃなんてしたことないと思います。問題を起こしたり、ましてや他人に危害を加えるような奴じゃなかったから、同級生はみんなして今回の事件を意外だって驚いてますよ。
自分を主張するようなことはなくて、友達の話を『うんうん』としっかり聞いてくれるようないいやつだったんです。成人式にもスーツを着て顔を出していて、中学時代の思い出話をした記憶があります。同じような髪型で大人しくて『ああ、全然変わってないな』と思ったぐらいです」

「大学を中退したのも人付き合いがうまくいかなかったからと聞いています。父親は『このままじゃまずい』と思ったのか、そこで政憲君を半ば無理やり自衛隊に入隊させたものの長続きせず、2、3カ月で除隊してしまった。
弟も自衛官になり、こちらは馴染んでいるのか今はたしか北海道の駐屯地にいると思います。その後の政憲君は農業をやっていた時期もありましたが、ここ最近は実質ひきこもりですよ。
一応、ジェラート屋で働いていることになっていますが、実際は何もやっていませんでした」

仕事もせず、人付き合いも苦手な長男坊が生きる糧としていたのは、自衛隊時代に身に付けた射撃だったようだ。知人は政憲容疑者が射撃場に通っていたことも知っていた。