生涯で何人もの女性と関係を持ち、そのスキャンダラスな私生活でも知られる画家パブロ・ピカソ。
ジェンダー問題に敏感な現代社会は、この天才をも「再評価」しようとしている。

その破天荒な人柄や女性に対するふるまいが、彼の作品の価格に影響を与えたことはなかった。
だが、状況は変わりつつある。スペイン紙「エル・パイス」は、アート情報サイト「Mutualart.com」におけるピカソの作品価格に
“疲労感”が見られるとし、彼の歴史のなかで前例がないことだと報じた。

ピカソ作品の価格の低下について、いくつかの原因が考えられる。
エル・パイスは、この世界的な危機の時代に、コレクターが所有作品を手放すことに弱腰であること
加えて、ピカソの私生活への疑問を要因に挙げる。
エコノミストも同様に、ピカソの女性に対する「下劣な振る舞い」と
「現代の芸術家へのピカソの影響力の低下」を指摘する。
https://courrier.jp/news/archives/325727/