自殺統計によると、2020年の自殺者数は2万1081人。10年から減り続けていたが、コロナ禍などを背景に増加に転じた。21年版自殺対策白書では、20年と過去5年の平均値を比較すると、20歳未満(無職・同居人あり)は179人増え、38%増となった。全年代で増加率、増加数ともに最多だった。

 日本財団は21年4月、インターネットで全国の15~79歳と首都圏の13、14歳の男女を対象に調査。16~18年の3回の調査では含めなかった18歳未満をはじめて対象に加えた。29万1810人(うち13、14歳は602人)の依頼に対し、有効回答は2万人(同100人)だった。

 年代間の比較が可能な15歳以上の結果によると、「これまでの人生のなかで、本気で自殺したいと考えたことはあるか」との質問に対し、「ある」と回答したのは15~19歳と30代が32%、20代が31%。全年代平均は24%で、若年層の高さが目立つ。60代以上は15%だった。