現在の宇宙論では、宇宙は138億年前に超高温・超高圧の火の玉が爆発することで始まったと考えられています。
この大爆発のことを「ビッグバン(Big Bang)」と呼んでいます。
宇宙は超高温・超高圧の状態から始まり、現在も膨張を続けているのです。

ビッグバン宇宙論の決定的証拠が見つかります。それが宇宙背景輻射です。

宇宙背景輻射とは一体どういったものでしょうか?

宇宙背景輻射は宇宙のあらゆる方向から地球に降り注ぐ電波で、波長4ギガヘルツのマイクロ波です。

約138億年前(宇宙誕生後約38万年後)、3000K以上の高温だった宇宙から放射された光が約138億年かけて地球に届いたものです。

その間に宇宙は1000倍程に大きくなり、温度も3K(-270℃)まで冷えています。

この宇宙背景輻射の存在は、かつて宇宙には熱い時代があったということを示しています。

ビッグバン宇宙論により、宇宙は膨張しているだけではなく、始まりがあることが明らかになりました。
宇宙は永遠不変のものではなく、発展・進化していくものだったのです。