米グーグルが主力事業の検索サービスを大幅刷新する計画だと米WSJやロイター通信が5月6日に報じた。数十年にわたって大きな変更がなかった検索システムを根本から見直す。対話AIを組み込んだ競合サービスや、若者に人気のSNSによって、一部で起きているグーグル離れに対処するという。

 グーグルは検索結果の表示方法を変更し、対話AIを取り入れる。短尺動画やSNSの投稿を対象にした検索結果も多く表示するという。内部文書によると、グーグルは若年層の利用者に焦点を当てており、「よりビジュアル的で、分かりやすく、個人的、人間的」な検索エンジンを目指す。

 内部文書によると、これらの変更により「従来のウェブ検索では答えを導き出すことが難しかった検索語に重点を置く」としている。このプロジェクトは社内で「マギ」と呼ばれており、2023年5月10日に年次開発者会議「Google I/O」が開催されるのを前に、従業員がテストしていると、WSJは報じている。
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