事故発生から半年ほど過ぎたころ、松永さんを元気づけようとした友人の誘いで食事に出かけたときのことだ。居酒屋で笑い合いながら話していると、見知らぬ女性客から話しかけられた。

「事故の遺族の方ですよね。意外と笑うんですね」。悪意のこもったものではなかったが「強いショックを感じた」と松永さんは言う