ここ数年の漫画市場を分析する
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
鬼滅の刃:23巻15000万部(650万部/巻)
呪術廻戦:22巻7000万部(320万部/巻)
ヒロアカ:37巻8500万部(230万部/巻)
チェンソーマン:14巻2400万部(170万部/巻)
圧倒的な部数を誇る鬼滅の刃
人気度合いでいえば「鬼滅>呪術>ヒロアカ>チェンソーマン」
この結果から改めて感じたのはジャンプ漫画に求められている要素
キャラクタービジネス性、クールな格好よさ、小学生に受け入れられる内容
この三つがジャンプ漫画にとって大事な柱となっていることが読み取れる
チェンソーマンはエログロ描写やダークな側面が強く、他作品に対して低年齢層が安心して受け入れることができなかったのがアニメが伸び悩んだこと以上に足を引っ張った印象が強い
無駄がないストーリー構成だったが、だからこそキャラクターコンテンツとしての側面が弱い
逆にヒロアカはキャラクターを強調するコマや話が多く、無駄が多いがその方面で長けているといえる
ただ、その点の洗練しきれていない面で上位二作に後れを取った
ダークな側面を残した若干年齢層高めの呪術が二位に収まったことからもそれは窺える
鬼滅の刃でいえば「キャラクタービジネス性、クールな格好よさ、小学生に受け入れられる内容」、これらの要素が全て丁度いい塩梅で成立していた
ブームやトレンドはそのときの時流や市場戦略のタイミングもあるが、これら四作品ではジャンプ漫画の強みと課題が色濃く浮かび上がる結果になったと言える 約束のネバーランド:20巻4100万部(200万部/巻)
ブラッククローバー:34巻1800万部(50万部/巻)
ワールドトリガー:25巻1500万部(60万部/巻)
ドクターストーン:26巻1400万部(50万部/巻)
マッシュル:14巻500万部(30万部/巻)
次に別の少年ジャンプ五作品
改めてみると圧倒的な数字を誇るネバーランド
ジャンプ漫画の可能性を切り開きつつ、幅広い層から支持される内容だった
基本的にはパニックホラーものの体裁を取りつつ、グロテスクやダークさに触れすぎなかったバランス感覚に拍手を
ブラクロとワールドトリガーについては優等生といった印象
しいていえばブラクロはドラマやクールさ、世界設定の緻密な練り込みが上位陣に比べてやはり一枚劣る印象
率直にいえば受けそうな要素を足して漫画技量で推し切ろうとした情熱に欠ける作品
ワールドトリガーはやや地味目の展開や、主要キャラクターの多さ、用語の多さが上位陣に対して足を引っ張った原因とも見れる
ドクターストーンについても変わり種作品としてジャンプの可能性を切り開いた一作だといえるが、ジャンプらしさに合わせきるための要素がややノイズになってしまったという印象
しかし、それが別に悪いことだとは思わない
ネバーランド同様優れたバランス感覚を持つ作品
マッシュルは正直、これでいいのかと思ってしまった印象
爽快さやバトル漫画としての熱さがあり、最低限売れる要素はある
しかし、正直絵も内容もキャラクターも練られ切れているとは言い難い
ゴリ押し感やシンプルさが逆に作品の刃となったか
おまけに奴はまだアニメ化という進化を残しているためまだまだ部数が伸びる
大きな声では言えないがマッシュルに心を折られた漫画家は多いのではないかと考えている スポーツ選手といい漫画家といいゆとり世代が強すぎる マッシュル程度で500万部ってジャンプは夢があるよな
作者はもう一生安泰やん >>4
キャラクター性という言葉をどこにおくかという話にもなると思う
主人公不在でも成立してる話が多いし、各キャラの人気というか話題も多い
0なんてまんま主人公のいない話だからな
それで充分高評価なことについて俺はキャラクター性が高いと置いている
>>8
極端に的外れなポイントはなかったと思うが
どこがそんなに気になったんだ? 他はここ数年でこの域で売れてる漫画はあんまりなかったかな
俺が追い切れてるのがジャンプ漫画中心にはなるから巻頭30万部で考えれば抜けは結構ありそうだが 転生したらスライムだった件:22巻4000万部(180万部/巻)
薬屋のひとりごと:27巻2100万部(70万部/巻)
番外編
なろうの生み落とした化け物二大巨頭
転生したらスライムだった件
なろうブームとアプリ漫画ブームの恩恵を一手に引き受けてしまった作品
他の作品がそこまで伸びきっていないのがその証左で、正直ここからまともな売り上げの出せるなろう漫画はもう今後出ては来ないだろう
薬屋については何故かコミカライズが二パターン行われているため部数が追えない
実際には売れているのは片方に寄っているはずなので(100万部/巻)くらいで計上してもいいように思う
薬屋の恐ろしいところはこれでアニメ化前ということ
他作品と比べればわかるが、これは頭のおかしい異例の数字である
アニメ化前にアニメが成功した中堅ジャンプ作品と同じ数字を出している
中華宮廷ドラマに寄った内容なので、暇な主婦層に対して市場に潜在的な需要がまだまだ眠っていることの示唆なのかもしれない ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています