家庭への荷物の配送を担う運送会社では、再配達による宅配ドライバーの負担増加に頭を悩ませています。物流業界の人手不足が深刻な課題となる中、国土交通省は、再配達の削減を呼びかける取り組みを集中的に進めることになりました。再配達はどう宅配ドライバーの負担になっているのか、再配達を減らすサービスなどについてまとめました。

配達の現場に密着 3個に1個が再配達に
配達の現状を取材させてもらおうと、40代の宅配ドライバーの業務に同行しました。ドライバーは、マンションや戸建て住宅を1軒1軒まわりながら、毎日、70個から100個ほどの荷物を配達しています。

重荷になっているのが再配達です。インターフォンを2回鳴らして反応がなければ、せっかく運んだ荷物を再び車内に戻さなければなりません。

配達に同行した14個の荷物のうち、不在だったのは5個。ほぼ3個に1個が再配達となりました。こうした場合、その日のうちにさらに3回から4回訪ね、それでも不在だと翌日、再び配達に向かうことになります。

宅配ドライバー
「荷物が多い日には、車から玄関先まで走らなければ1日の配達を終えられないこともあります。時間指定をしているのに不在の時は、『なんで?』と思います」

https://www.nhk.or.jp/shutoken/newsup/20230315b.html