恐竜のティラノサウルスに唇? 鋭い歯は見えなかったとする新説が登場!
https://www.sponichi.co.jp/society/news/2023/03/31/kiji/20230331s00042000245000c.html
映画「ジュラシックパーク」で登場した恐竜のティラノサウルスの鋭い歯は、実は唇にさえぎられてほとんど見えなかったという新たな説が提唱された。
30日発刊の学術誌「サイエンス」が紹介してAP通信が報じているもので、映画などで獰猛な雰囲気を漂わせていたティラノサウルスの歯はうろこ状の唇で覆われており、
たとえ口を開けている状態であっても周囲から歯は先端しか見えなかったとしている。

ティラノサウルスは約6600万年前に現在の北米に生息していた肉食恐竜で、獣脚類としては最大。これまでは多くの想像図で歯がむき出しになっているように描かれていたが、アラバマ大の古生物学者、トーマス・カレン氏によれば、頭蓋骨との対比でティラノサウルズの歯の大きさは、トカゲやワニなどの爬虫類よりも比率が小さかったと主張している。

 恐竜が実際にどんな姿であったかは化石などに残っている骨格部分だけで想像するしかなく、これまでにも多くの論議が沸き起こっていたが、それに新たな説が加わった形。ちなみにティラノサウルスの唇は人間のように厚くはなく、さらにこれまで紹介されてきた“立ち姿”よりもかなりかがんだ状態で歩行していたとされている。