おととしのクーデターで実権を握ったミャンマー軍のトップは、民主派勢力をテロ組織だとして「全滅させる」と主張し、強硬姿勢を貫く考えを改めて示しました。

ミャンマー軍は首都ネピドーで27日、「軍記念日」に合わせ大規模な軍事パレードを実施しました。

ミャンマー軍トップのミン・アウン・フライン総司令官は演説で、「民主派勢力によってつくられたテロ組織は政府を崩壊させる目的で暴力的な攻撃に及んでいる」とした上で、「安定の維持のために全滅させる」と主張。強硬姿勢を貫く考えを改めて示し、繰り返される市民の虐殺などを正当化したものとみられます。

全土に衝突が広がるミャンマーでは、数日前にもタイとの国境地帯で軍と少数民族の戦闘が起きるなど、治安は悪化の一途をたどっています。