https://news.yahoo.co.jp/articles/d25a4d704eac7b7bb55eb2e0c47bde9c27ee1025

決勝当日の朝、渋谷駅前は平日の午前中とあってか、ふだんどおりの様子だ。ユニホームやTシャツを着た人すら、ひとりもいない。

 通行人に声をかけると……。

「WBCは観ていません。興味はあるけど、遊びに来たので見る余裕がないです。日本がリードしているのは知ってるし、応援はしてますけど……」(18・男性)

「野球の大会をしているのは知ってます。『ヌードル選手』でしたっけ?」(20・女性)

 しばらくして、やっと「J」と書かれた帽子をかぶっている男性(42)を発見。この男性は、WBCに熱のない渋谷の様子に肩を落としていた。

「盛り上がっていると思って、会社を休んで横浜から来たのに、ぜんぜん盛り上がってないじゃないですか! こんなイケてないこと、あります? 岸田総理もウクライナに行ってる場合じゃないですよ。こっちも負けられない戦いなのに!」

 優勝が決まった瞬間も、スマホで試合を見ていた一部の通行人が「オー」と言って、まばらな拍手が起こったのみ。サッカーW杯では「侍ブルー」が点を決めたり、勝ったりした瞬間に、サポーターがスクランブル交差点を走り回るのがおなじみの光景だが、それもない。