「正直なところ、かなり汚かった。例えばお風呂場の壁を見ると、黒ずみやカビがあった。コバエもいて『ここで生活するのはなかなか厳しい』と思って、私は半年くらいで違う所に退去した」

 全体として部屋が汚い傾向はあるのか。

「現在でも、全体の約2割は築50年くらいだ。古いのは間違いないと思う。場所も官庁から通いやすい所ばかりにあるわけでもない。遠いものだと、霞が関まで1時間強かかるような所もあったはずだ」

 当時、医薬品制度の立案担当をしていた西川氏。官僚の中には緊急招集という仕組みがあり、他国からミサイルが飛んできたり、地震が起こったりしたときに対応しなければならない人は、官庁の近くに住まなければならないルールだという。

 ある意味、政治家の下請けのような仕事も多いのか。