栗山英樹監督は試合後の公式会見で「野球すげーなって思っていただけたら嬉しいです」とコメントし、感極まって涙を流した。

【写真】苦しみぬいた村上 サヨナラ打に魂の叫び ダルも超うれしそう

 1点を追う九回、大谷の激走二塁打から吉田正の四球で無死一、二塁と好機を拡大した。ここで信じて打席に送り出した村上が左中間へ逆転サヨナラ二塁打。「きょうも最後まで選手達が追いついてくれると信じて見てました」と明かし、「本当にすごくいいチームで、素晴らしいチームだなと思いました」と語った。

 村上は第1打席から3打席連続で三振。七回の打席ではベンチで山川が準備していた。その直前、吉田正が一時同点3ランを放ち、村上をそのまま打席に送った。信じて送った悩める主砲が最高の結果を出したが、指揮官はまた涙を流しながら「たぶん本人の中では最後打ちましたけど、チームに迷惑かけてる感じしかないんじゃないかな。世界がビックリするバッターであると僕はWBCで証明したいと思ってやってきた。まだまだあんなもんじゃない。最後、お前で勝つんだとずっと言ってきた。僕は信じてます」と背番号55の背中を押していた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/948b602e884e5c137b2dd078aac75ad706724f42