0001風吹けば名無し
2023/03/21(火) 12:26:05.23ID:C2ayx/e40WBCが開催されている春先は、投手にとって調整が難しい時期だ。急激に上昇カーブを描くような、過度なペースアップは怪我につながる。それは一番大谷がケアしていることだ。
それでも、2回の20球目に投じた速球は164キロ。打者はその勢いと気迫に圧倒され、空振り三振を喫した。
大谷がリミッターを外した。思いが溢れた瞬間だった。
そしてふたつ目が、ベンチの最前列に陣取ってチームメートを鼓舞する姿だ。大きな声を張って周囲を盛り立て、ときには助言を送る。シーズンではベンチ裏に引っ込んで準備をするケースも多いが、今回は高校球児のようにベンチでも白球を追い、チームメートとの時間を共有している。
村上宗隆が15打席目にようやくWBC初安打を打ったときは、村上がベンチに戻ってくる前に転がっていたボールを拾い、「ダミーの記念球」を渡して和ませた。昨季、オークランドでメジャー通算100号を放った際に、ジョー・マドン前監督からダミー球を手渡されたが、同じ仕掛けを侍ジャパンで発動。悩める主砲をリラックスさせた。
村上は大谷から「『いい進塁打だよ、そういうのが大事だよ』と声をかけてもらった」と話していた。