◆オープン戦 巨人5―4日本ハム(18日・東京ドーム)

 巨人の菅野智之投手(33)が18日、日本ハムとのオープン戦(東京D)に先発したが、初回終了後に緊急降板した。開幕投手最有力とみられていた右腕は2安打1失点、わずか21球で交代。原辰徳監督(64)は試合後、「ちょっと(右)肘が張った」と説明した。31日の中日との開幕戦(東京D)まで2週間を切っており、球団最多9度目の大役は絶望的となった。

 3年半ぶりに声出し応援が解禁となった東京Dがざわついた。初回終了後、先発の菅野からルーキーの船迫(ふなばさま)へ、投手交代のアナウンスが告げられた。エースがわずか21球で緊急降板。原監督は「ちょっと肘が張ったということです」と説明。続けて「私の中でも頭が痛いところ。信頼しながら放任しているわけだから、しっかり調整してくれているとこっちは思っているしね」と苦しい胸の内を明かした。

 初回先頭の五十幡に二塁内野安打を許すと、盗塁で二塁へ進まれ、1死後には三盗と小林の悪送球の間にあっさり1点を失った。最少失点で切り抜けたものの、変化球中心の配球で本調子とはほど遠い出来。6回、80球をメドの予定だったが、初回終了後に自ら肘の不安を訴え、1回2安打1失点(自責0)で降板。その後はベンチに姿を現さなかった。直球の最速は144キロだった。