野球世界一あと2勝でも…熱気は「ジャイキリ」サッカーW杯に軍配? WBC日本が強すぎて商機に悩むスポーツバー
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まず、予約の電話の数からしてかなり違うという。W杯では毎試合で全60席が完売し、キャンセル待ちが出るくらいの盛況だった。一方、WBCはこの5試合で予約が入ったのは30席くらい。当日に訪れる人もいるが、来店者数はW杯の方が倍近く多かった。

 安永さんは「W杯はもうドイツに勝ってからがすごかった。ひっきりなしに電話がかかってきて、断らざるを得ない状況でした」と振り返り「野球は、ナイター中継をお茶の間のテレビで、という昔ながらのイメージが根強くあるのですかね」と推察する。

W杯のクロアチア戦。神戸市内にある別のスポーツバーには青いユニホーム姿が目立ち、店主の男性がサポーターたちを盛り上げた。店内が一体となり、おなじみの「ニッポン!」コールや「オーオオオオーオー」という応援に声を合わせていた。

 対してWBCイタリア戦は、安永さんが侍ジャパンの帽子をかぶっていたくらい。プロ野球のひいき球団のユニホームを着る人こそいても、代表ユニホームは1人だけだった。

今回のWBCでは誤算もあった。圧倒的な強さを見せつけている日本。一方的な試合展開になり、勝負がついてしまうと、試合の途中で帰る人も出てくる。

 「やっぱり、ひりひりするような試合の方がお酒が進むみたいで。ライバルの韓国が1次ラウンドで散ったのも痛いですね」