現在32歳とまだ十分に身体は動く。そのなかでバウアーはなぜDeNA加入を決めたのか。様々な憶測が飛び交うなか、当人は自身のYouTubeチャンネルで1本の動画を公開した。
まず日本に興味を持ったのは、2009年の大学オールスターシリーズでアメリカ代表となったときだと言う。

 バウアーは、「5万5000人のファンの前で完売した東京ドームでプレーすることは、私の心を揺さぶりました」と
応援スティックの音や、歌で盛り上げてくれたファンに感動したと明かし、「日本でプロ野球をやるということが私のリストに加わった瞬間でした」と続けた。
 
 2019年に再び日本に訪れた際にDeNAのトレーニング施設を見学していた最強右腕は、
「その国は野球一辺倒ではなかった。個人の欲求よりも地域の平和や団結を優先する和の概念など日本の豊かな文化について多くを学びました。それは名誉、尊敬、そして謙虚さの文化です」
と日本の考えを学んだと口にする。

 そして「自分は間違いを犯したと認識しているし、それと共に生きていかなければならない。
私のような立場の人間が決してしてはならない判断ミスや、愚かな選択をたくさんしてきました」と反省の色を示したうえで、こう誓った。

「今こそ新しい視点で考え、人間としての自分を磨くときだと思います。
最高のピッチャーであると同時に最高の人間でありたい」