中日ドラゴンズの高橋周平内野手(28)が、2022年シーズンのセ・リーグ首位打者に輝いた。打率.346で、2位の巨人・坂本勇人内野手(33)に0.016差をつけて、3度目のタイトルを手にした。2018年と2019年に続き、3年ぶりの快挙である。

高橋は今季、開幕から絶好調だった。1番打者としてチームを引っ張り、安定した打撃で出塁率もリーグトップの.419をマーク。長打力も発揮し、本塁打は自己最多タイの13本を放った。特に後半戦はさらに調子を上げて、9月以降は月間打率が4割を超える活躍を見せた。

最終戦となった10月16日のヤクルト戦では、4回裏に左前安打を放ってヒット数を200本に到達。史上29人目となる200安打達成者となった。試合後には首位打者獲得が決まり、ナゴヤドームのファンから大きな声援が送られた。

高橋は「チームメートやスタッフ、ファンの皆さんのおかげです。感謝しています」とコメントした。「今年はキャプテンとしてチームを優勝に導くことができませんでしたが、来年は必ずやります」と意気込みも見せた。

高橋は2012年ドラフト会議で中日から1位指名されて入団した。早稲田実業出身で、「早実三羽烏」と呼ばれた同期入団組の一人だ。プロ入り後は即戦力として期待されながらも怪我や不振に苦しみ、レギュラー定着まで時間がかかった。

しかし2017年から徐々に成績を伸ばし始め、2018年に初めて首位打者に輝いた。その後も安定感抜群のバッティングでチームの主軸となり、オールスターゲームでは敢闘選手賞も受賞した。

2020年からキャプテンも務めるようになった高橋だが、そのシーズンはコロナ禍や故障などで不本意な成績に終わった。しかし2021年から再び調子を取り戻し、今季は自身最高のシーズンとなった。

中日ファンから愛される「しゅうちゃん」こと高橋周平内野手。彼が持つ広角性や粘り強さは他球団からも一目置かれる存在だ。来季以降もセ・リーグ屈指のバッターとして活躍することだろう。

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