「へずまりゅうと違ってお金を払っているし、直接口にしていない」 逮捕された“くら寿司ペロペロ男”が語っていた「コンプライアンス」

今年に入ってから相次ぐ飲食店での迷惑動画投稿で、ついに逮捕者が出た。愛知県警中署は3月8日、住所不定・無職の吉野凌雅容疑者(21)と、同じく住所不定・無職の少年(19)と未成年の少女の3人を威力業務妨害の疑いで逮捕したと発表した。社会部記者が語る。

「2月3日、吉野容疑者らは大手回転寿司チェーン『くら寿司名古屋栄店』で、吉野容疑者がレーン上に流れる寿司を手で掴み、口に含み、テーブルにあったしょうゆ差しを直接、口に含むなどした。19歳の少年がその様子をスマホで動画撮影して、SNSに投稿。この行為によって店にはクレームが殺到。清掃作業なども発生させて業務を妨害した容疑です」(全国紙社会部記者)

 吉野容疑者ら3人は名古屋市中区の『ドン・キホーテ栄本店』の横にあった広場、通称“ドン横”によくたむろしていたという。吉野容疑者の知人が語る。

「夕方くらい前から集まって、みんなでストゼロ(ストロング系酎ハイ)を飲んだり、だべったり。結局、みんなやることもないし、でも金もないからグダグダしてるだけっすよ。(吉野容疑者は)お金がなかったようで、パパ活している女の子の前でギャグをやってお金をもらったりしてましたね。ただ、笑いを取るのが上手かったので嫌われることもなく、女の子も『仕方ないなぁ』と言いながらお金を渡していましたね。泊まる場所も誰かの家やネカフェが多かった」

当てもなくその日暮らしをしていた吉野容疑者。しかし、周囲にはある“将来の目標”を口にしていた。吉野容疑者の別の知人はこう語る。

「彼はYouTubeやInstagramなどで一攫千金を夢見ていました。しかも、彼が目指していたのは“迷惑系”。隙を見て他人の食べ物を食べたり、ホームレスに直撃したり。今回のくら寿司の動画もその一貫だったのでしょう」

迷惑系YouTuberといえば、記憶に新しいのがへずまりゅうだ。数々の迷惑行為の動画を投稿していたが、2020年7月、スーパーで会計前の魚の切り身を店内で食べたことで逮捕されている。その後、懲役1年6月、保護観察付き執行猶予4年の判決が下された。

「もちろん吉野(容疑者)もへずまのことは知っています。ただ、『法に触れない動画なら逮捕されることはない』と言っていた。今回の動画も親しい友達には『へずまと違ってお金も払っているし、しょうゆ差しも直接口にしていない』『しょうゆ差しを検査しても俺の唾液はでない』などと、法的に問題がないと、“自己流コンプライアンス”を主張していました。動画を公開後、ネットで炎上したため謝罪の動画をあげていましたが、この時も『法的にはセーフだから』と言っていました。逮捕されてようやく自分の罪を知ったのでしょう」

https://news.yahoo.co.jp/articles/d7a92fe839ad702f384daedd6818dd56c0c40da7?page=2