敗戦直後の記者会見に、チェコ代表のハジム監督は「必勝」と日本語で書かれたハチマキ姿で現れた。「これは日本が私たちに対してどれだけ親切に、どれだけ素晴らしい支援をしてくれたかに対する感謝の気持ちです」と語った。

 チェコは三回、オーストラリアの守備の乱れに乗じて1点差を追い付き、中盤まで互角の勝負を演じた。初出場での準々決勝進出はならなかったが、ハジム監督は「野球大国であろうと、小さな国であろうと、ここでの戦いを通じて私たちの野球を見せることができた」と、すがすがしい表情を見せた。

 この日の朝にはチェコ代表の宿舎を日本代表の佐々木朗希投手(ロッテ)が、袋にいっぱいのお菓子を持参して訪問。11日の試合で死球を当てたエスカラ内野手に改めて謝罪したといい、自身のインスタグラムにツーショット画像を投稿した。

 野球を通じた交流に、ハジム監督は「温かい心遣いをもらって、私たちにものすごいエネルギーを与えてくれた。日本全体にありがとうと言いたい。野球は戦争やビジネスではなく、紳士のスポーツだ。私はさらに彼のファンになった」と感謝した。

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