極道の一人娘「案内して頂戴」筋もんワイ「へ、へい」
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お嬢「どうかしら、ワイ。試着してみたんだけど、似合うかしら?」
ワイ「とても麗しうございます」
お嬢「どの辺りが?」
ワイ「えっと…ガラとか可愛らしくて、はい、なんとなくお嬢の雰囲気に似合っているかと」
お嬢「…野暮ったい答えね。もう少しあなたもファッションに気を遣っては?」
お嬢「パパに言えば、あなたのスーツ代くらいは出してくれるわよ」
ワイ「組長に金の無心なんかできませんよ…」 ワイ「お嬢、あんまり男のワイが連れ回すのもようありません」
ワイ「組長もいい顔はしとらんのですわ」
お嬢「パパのことは関係ないでしょ!」
ワイ「す、すんませんお嬢…」
お嬢「本当にあなた情けないわね…大丈夫? 組でやっていけてるの?」
ワイ「ご心配いたみいります。最近の極道はシノギの確保にワイみたいなネットオタクも必要なんですわ」
ワイ「余所のもんと会うときに舐められんように最低限鍛えてますけど、荒事に駆り出されることはありませんので」
お嬢「ふぅん…そうなんだ」 ワイ「ただワイにファッションのセンスはありませんし、お嬢もワイとおっても楽しゅうないでしょ?」
ワイ「同世代の友達とか…」
お嬢「距離置かれるか、諂われるかのどっちかなのよ」ハァ
ワイ「組の他のもん呼びましょか?」
お嬢「血生臭い暴力的な男ばっかりで嫌なのよ。パパに取り入ることしか考えてない奴ばっかりよ」
ワイ「は、はあ…」
お嬢「貴方、私といるのが嫌なの?」ギロ
ワイ「そんなことありませんけどや…」
お嬢「ならいいじゃないの」
ワイ(…しかしお嬢の相手にワイが適任やとはとても思われへんのですわ)
ワイ「……せや!」 ―翌週―
車「ブゥウウウウン」
お嬢「…あなたペーパードライバー?」
ワイ「すんません…お嬢。タクシー捕まえましょか?」
お嬢「いいわ、今日はこの不格好な揺れを楽しんでおいてあげる」ハァ
ワイ「それはどうもやで」
ワイ「ちょっとお嬢連れて行きたい場所があるんですわ。寄り道して構いませんか?」
お嬢「へえ、あなたがサプライズなんて、そんな器用な真似ができたのね」
ワイ「ハハハ、そんな大したもんやありませんよ」
お嬢「……」ソワソワ ワイ「組長には内緒で頼んますよ。その…お嬢を連れて行ったいうたら、ワイが袋にされますわ」
お嬢「え…?」
お嬢「ちょ、ちょっと…わ、私をどこに連れ込むつもりなの?」
ワイ「おっ、ここですわ」
お嬢「…エンジェルパブ?」
ワイ「オヤジからアニキが任されてるおっぱぶですわ」グッ
お嬢「……」 うーんレスとかつけへんもんやね…
今日はもうやめとこか >>9
見つかってしまったようやね
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