とにかくジョン・レノンの音楽は画期的だったんです。シニカルなところがあってコード進行も王道を行かないんですが、“当たり前”とは違う、人がぎょっとするような部分にこそジョンは心が震えるものを感じていた気がします。当時はまだ気づけない人もいたかも知れないけど、後のオルタナティブ・ロックや音楽全般に与えた影響はすごいものです。主流ではないやり方でメロディーやコードを使い、変拍子を採用して、時に語りかけてくるような音楽の作り方。すべてはジョンが始めた革新性でした。例えば90年代のブラーやオアシス、レディオヘッドも、ほぼほぼみんなジョンの影響を受けていますからね。ニルヴァーナもそうだと思いますけど、ジョンがいなかったら、今名前をあげたバンドは存在しないとさえ思いますよ。