「ルフィは7人いる」連続強盗“予告男”の告白《独走第2弾》

「東京で叩きが起きます」。狛江事件の3日前、小誌に予告してきたX。黒幕はルフィの名を使い、ビクタン収容所にいる――彼の予言は悉く当たっていた。実態を知るXの告白と北海道取材で、一味の正体を浮き彫りにする。

汚れた白いコンクリート塀と赤茶けた有刺鉄線。脱走防止のため、施設は高さ約4メートルの壁に囲まれていた。収容されている男たちの多くは、上半身裸で過ごす。刺青を入れている者も少なくない。寝床に横たわれば、顔の近くをネズミが駆け抜けていく。

 フィリピンのマニラ首都圏に在る「ビクタン収容所」。ここは強制退去が見込まれる外国人を収容した、同国入国管理局の施設だ。

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