「長い間ネットゲームに依存していると、ドーパミン受容体の活性度が下がります。また数も減り、枯渇してしまいます。受容体の数が減ると本来のドーパミンの効果が得られなくなってきます。幸せな気分になるはずが憂うつになり、人間の心にマイナスの働きをするようになるのです。これは覚せい剤などの薬物依存症と同じメカニズムです。」(田さん)

さらに田さんは、ゲーム依存の人では、脳のエネルギーとなるブドウ糖の代謝が低下し、精神を安定させるセロトニンの受容体にも機能の低下が起きていることを発見しました。
ゲーム依存になると、脳の様々な領域に異変が起きることが見えてきたのです。