一緒に泳いで一卵性双生児として産まれようって約束をしたんだ。
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いつも俺たちは2人で1つ。
射精前のポジション取りも完璧。協力しながら泳いで、ほかの精子を追い越してきたんだ。
そしてついに辿り着く、卵子だ。 一卵性双生児になるには2人で同時に卵子に入らなきゃならない。
しかし後ろからも精子が追いかけてくる。ゆっくり足並みを揃える事はできない状況だった。 あと5mm(人で言う100m)ってとこだったかな…
親友のペースが一瞬だけ乱れて俺より少し速く泳いだんだよ。
親友が裏切ることなんてありえなかった。共に精巣で産まれてからずっと一緒にいたんだ。今まで共に笑いあって、鍛えあって、先輩との別れに泣いたこともあったな。確実な絆がそこにはあった。 だから俺はペースをあげて親友と並ぼうとしたんだ。
その後さ尻尾が止まらなかったんだよ。最高速度で泳ぎ続けた。もちろん親友はすぐに追い越した。
なんでだろうな。 それはひとえに俺が臆病者だから。親友が裏切ったという考えは全く無かったのに、それを建前に体が言うことを効かなかったんだ。
残り1mm(人で言う20m)、振り返ったらさ… あいつ笑ってた。泳ぐのやめててさ拳を俺に向けて。
裏切られたのに自分の事かのように喜んでくれてた。 きっと俺が同じ事をされたらあんな顔できなかっただろうな。絶望して、なんで…ウソだろって思いながら脱力しながら泳いでただろう。
本当に受精すべきは俺なんかじゃなかった。
あいつが一番受精すべきで、俺が一番受精すべきではなかったんだ。 >>6
俺たちの努力を馬鹿みたいに言うんじゃねえ!! >>8そんな自分責めんなよ
お前は何も悪くない
ちょっとしたハプニングさ >>13
俺はお前らと違ってさ!!!
自分の力で勝ち取った命じゃないんだよ!! 生老病死…
この世に生を受けるのは苦痛の始まりでもあるんやで
裏切られたのは果たしてどっちやろなあ >>6
親友が受精すべきだったことは間違いないんだよ!!
それは事実なんだ! >>20
お前まで俺たちの葛藤をバカにすんのかよ!! ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています