0001風吹けば名無し
2023/01/09(月) 14:28:13.38ID:FNdOli+yr店内にボボの声が響き渡った。
ここはチェーン店の居酒屋、客の中には女性や子連れも居たがボボはお構い無し。
ボボは糖尿病だがビールが大好き。すでに中ジョッキ五杯目。しっかり出来上がっていた。
「んで遅い奴が居たら尻ひっぱたくんだよな!スポーンてライトがぬけてよ!」
「あの…お客様…他のお客様の迷惑になりますので」
店員がたまらず声をかけた
「…あ?」
一瞬でボボの表情が変わった 。
ボボは机をバンッと音を立てて立ち上がると無言で店員の前に立つ。
無駄に背が高く体重100kg越えのボボ。店員はメガネをかけ線が細い。
暴れだしたらどうなるかは一目瞭然だった。
涙目で小刻みに震える店員を見ながらボボはにやけている。
「おいボボ辞めてやれ、店替えようぜ次の店は俺が奢ってやるよ」
友人のフクロウ謙末雄一郎はボボの扱いにはなれたもの。店員に離れるようジェスチャーして伝票をとり立ち上がった。
「おめえのせいでしらけたわ」
ボボは顔がくっつきそうになるまで店員に近づき臭い息を吹き掛けたあと。
謙末に促されて店をあとにした。
終
次回第4話「ウクライナ戦争終結!ロシア帝国の終わり」は来週頃の更新を予定しています