組み合わせ抽選で“死の組”に入った日本を嘲笑したMBC解説者が公開謝罪

サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)で日本が決勝トーナメント(T)進出したことを受け、今年4月の組み合わせ抽選で日本が「死の組」に入ったことを嘲笑していた韓国放送局「MBC」の解説者ソ・ヒョンウク氏が謝罪したと韓国紙「朝鮮日報」が報じた。記事では、互いに決勝トーナメントに進出したことを受け「仮にどちらかが負けてもスポーツ精神を失わないでほしい」と呼びかけている。

 記事によると、ソ氏は今年4月のW杯組み合わせ抽選で日本がドイツ、スペインという優勝候補とともに「死の組」に入った際、固い表情の森保一監督を見て「ヒョンタ(現実自覚タイムの略)が来ましたね」と笑いを堪え、嘲笑するような発言をしたという。当時について、記事では「MBC中継陣の発言に多くのスポーツファンが眉をひそめた」と韓国ファンからも批判的な見方をされたと伝えている。

「日本が強豪と同グループになったことに対し、彼らが喜ぶような字幕が盛り込まれた映像が日本のSNSにも掲載され、現地の韓国ファンからは憤りの声も聞かれた」と指摘。しかし、日本はドイツ、スペインを破って1位で決勝Tに進出した。これを受け、ソ氏は2日、自身のYouTubeチャンネルで「日本サッカーが私の傲慢な判断を覆しました。日本のサッカーファンにお詫び申し上げます」と謝罪したという。

 記事では、素直に非を認めたことについて「日本代表の『奇跡のドラマ』を成し遂げた直後に公開謝罪したことは勇気ある行動と評価されている」と言及。一方で、両国ともに勝ち進んだ決勝Tで初戦を勝てば日韓対決になることも触れ、「両チームのどちらか、あるいは両チームが脱落したとしても互いに励まし合うスポーツ精神を失わないでほしい。MBC解説委員の謝罪は、そのことの土台になっている」と呼びかけた。
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