原作版

人気者の地位を保っていた修二は、素のままで周囲からの支持を得る野ブタに嫉妬さえ感じるようになった。

とあるトラブルから修二は友人たちからの信頼を失ってしまう。そのとき初めて修二は、自分が内心で抱いてきた周囲の人々に対する侮蔑が実は隠し切れていなかったこと、そのことを見抜いた上で周囲の人々は修二の幼さを黙って受け入れてくれていたことを思い知る。そしてプライドを打ち砕かれる修二。人気者と蔑まれる者、いつの間にか修二と信太の立場は入れ替わっていた。

修二はまり子や信太からのとりなしを拒み続けて孤立し、その後転校していった。新しい学校で、今度は自分自身を「プロデュース」し、誰にも見破られないよう完璧な人気者を演じ切るのだと誓う修二。素の自分を殺して生きることで二面性をより強くしてしまうのだった