漫画家のやくみつる氏(63)が12日、TBSラジオ「ナイツのちゃきちゃき大放送」(土曜前9・00)に生出演し、「死刑のはんこ」発言への批判を受けて法相を辞任した自民党の葉梨康弘衆院議員を巡る問題について、私見を語った。

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 しかし、葉梨氏の発言には、もう一つの問題があったという。「大臣としておっしゃったせりふで、“法務大臣、金にならない”ということの方がむしろ問題なんじゃないかと。誰もそこ突っ込まないんですけど。死刑の方ばっかりに質問が集中してしまって」。葉梨氏が「外務省と法務省は票とお金に縁がない。外務副大臣になっても金がもうからない。法相になってもお金は集まらない」などとも話していたことを問題視した。

 やく氏によると、その発言にこそ金権政治の一端が見えるという。「じゃあ何大臣がもうかるのか?どうしてそれはもうかるのか?」と疑問を呈し、「(葉梨氏は)本当のことを言っているはずですから。どこの大臣がもうかるのか。想像は付きますよね?利権と密な関係にある、職掌の大臣の方がもうかるんだろうな」と、利権にあやかれるポストの存在を指摘。「そこのへんをむしろ記者の方には突っ込んでいただくと、よりえぐれるんじゃないのかな?」と提案していた。