前出の社人研による第16回 出生動向基本調査(2022年)[2]によれば、18歳から34歳の独身男女に結婚意思を尋ねたところ「一生結婚するつもりはない」と答えた男性は17.3%(女性は14.6%)と過去最高を更新した。適齢期にあたる30歳から34歳の男性ですら27.3%が「一生結婚するつもりはない」と答えている。

結婚を継続するのも難しい。厚生労働省が発表する人口動態統計の令和2年(2020年)版[3]によれば、特殊離婚率は37%と、3組に1組以上が離婚する。こうした結果を受け、我が国の全世帯の約4割が単独世帯となっている[4]。単身世帯はすでに社会における最大のマジョリティだ。

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