0001風吹けば名無し
2022/11/05(土) 10:11:47.26ID:hK+LgIjU0研究チームを率いる横浜国立大大学院工学研究院の福田淳二教授(再生医療)は「毛包(もうほう、毛が作られる器官)を含む一定の長さのある毛を、高い精度で人工的に作ることに成功したのは初めて」と話す。論文を10月21日付の米科学誌「サイエンス・アドバンシズ」に発表した。
実験では、黒い毛が生えるマウスの胎児の皮膚から、毛包のもとになる2種類の細胞を切り取り、細胞同士をつなぐたんぱく質の一種を混ぜて培養プレートで培養した。すると、培養を始めてから4日目にほぼ100%の確率で毛包のオルガノイドを作り出すことができた。
さらに、培養から6~10日目にはオルガノイドから黒い毛が生えていることを確認し、培養23日目で約3ミリに伸びた。
オルガノイドの毛を切断し、毛包の付いた毛を実験用の毛の生えていないマウスの皮膚に移植すると、約1年間「毛の成長」→「脱毛」→「抜けたところから発毛」→「毛の成長」……というサイクルを繰り返した。一本一本を田植えのように移植することで、その部分に植毛ができるという。
研究チームは「人間でも再現できれば、脱毛症など治療に応用できるようになる」と期待を寄せる。