ワイの書いたショートショート見てくれや
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タイトル:特等席より
男の顔は薄暗い部屋の中で画面からの光で照らされていた
右腕につけられた国旗のワッペン、袖から僅かに見えている筋肉は彼が兵士であることを物語っていた
男の仕事はこの中継基地で末端基地から送られてきた通信を国の司令部に送ることだ
基地とはいっても男1人だった
世界を二分する本国側と敵国側との関係は張り詰めていたが、なにか緊急の通信がなければあくびが出るほど簡単で単純な仕事だ
実際ここ数ヶ月、毎日大きな画面を眺め、時折好きでもないコーヒーを眠気覚ましに啜ることしかしてない
ふと壁の時計を確認する
17時15分
そろそろ仕事終わりだ
だが同時に壁一面に飾ってある長官の肖像画と嫌でも目が合う
常に見張られてるようで気分は良くない その時、激しい警告音と警告灯による赤の明滅が部屋中に広がった
緊急通信だ
通信は敵国が複数の核ミサイルによる攻撃を始めたことを示していた
心臓の鼓動が早くなり喉の渇きを感じる、冷たい汗が全身から染み出してくる
震える手で胸ポケットから手帳を抜き取り、棚からは暗記したはずの厚いマニュアルを取り出す
しばらくして、男は今日が訓練日でもなければ、通信が間違いではないことを理解した
それはあと1時間もしないうちにこの国がほとんど消滅することを確定させた
男の全身から汗は更に噴き出し、呼吸が浅くなった
何かを考える必要は無い、手元のボタンを押してこの通信を中継するだけだ
司令部に迷いはない
ボタンを押せば、間違いなく本国は敵攻撃の着弾前に敵国に向けて核で報復攻撃をするだろう
だが間違いなく敵同盟国が更に報復攻撃をしてくる
そうして全ての国の消滅まで行われる報復の連鎖は文明社会の終わりを意味している
だからこそ2つの国の間には何も起きないはずだった
だが現に核による核攻撃の抑止は失敗した
なぜ失敗したかは男には知る由もない 男は葛藤した
この報復になんの意味がある
核を撃たれない為の核ではないのか
撃たれたらもう意味は無い
しかし男のすべきことは打つか打たないか判断することではない
肖像画の長官が語りかけてくる
「お前の忠誠心を示せ。」
男は震える手でボタンに手をかけ、ゆっくりと目を閉じた
訓練施設で隣のやつがドーナツを持ち込みやがって連帯責任で全員教官にぶたれたうえに走らされたな
昔クラスで同じだったあの子は今何をしているんだろう
幼いころ母と近くの公園に行って、アイスクリームトラックで買ってもらったアイスは今まで食べた何よりもおいしかった
様々な思い出が脳内を駆け巡り永遠のように感じた
何度も訓練してきた、何度も覚悟してきた。
その身体に染み付いた記憶が後押しし
男は静かにボタンを押した 部屋の外に出て簡易なつくりの椅子に座った
紅葉した葉がひらひらと落ち
夕日は周囲と男の顔を真っ赤に染めている
「特等席だな...」
男は基地から見つけたビールのキャップを慣れない手つきで開け、中身を喉の奥に流し込んだ
時はまるでゆっくりと流れているようだった
...................
.........
.....
..
司令部
「長官殿 報告です。記録は746秒、前回と比べて145秒短くなり忠誠心は有意に上昇しました」
「長官殿の肖像画を壁一面に飾るだけでこんなに変わるものなんですね」
「記憶処理薬入りビールの搬入終わりました」
「よし、次回は予定通り毎日国歌を歌わせるか」 イッチのは読んでないけど星新一のショートショート読みたくなった >>7
核相互破壊確証の破綻
男は使命を果たした
特等席から監視の元の実験だった >>10
わかるわ、書けば書くほど星新一のアイデア力に脱帽 ついでにもう一作品みてや
タイトル:エウレカ
エウレカ!
紀元前200年
かの有名な数学者アルキメデスは王冠に含まれる金の量を計測する手法に気づいたときそう叫んだ
21世紀
ここでも数学者が新たな発見をした.
「このような賞をもらえて非常に光栄です」
「しかしこの発見はまだ序章にすぎません!私はこの数式から高次元空間の認識を可能にさせます!」
世界中の人は興奮に沸き立った
それから博士は一人研究室にこもり
鍵をかけ助手の私でさえ立ち入ることを許さなかった
博士が部屋から出てくることはまれで
たまに出てきたと思うとぶつぶつと何か唱えながら食事だけとり部屋に戻っていった なんやこれ最後悲し過ぎるやろ記憶消すとかできるなら人間じゃなくてAIにでもやらせとけばええやん
75点 「エウレカ!」
数か月たったころであろうか
博士の部屋からそれが聞こえてきた
「博士...?」
私は扉の前で呼びかけた
しばらくしても返事がないので扉を静かに開けた
冷気が頬を撫で 金木犀(キンモクセイ)の香りがかすかにかおる
部屋は薄暗く卓上の白熱電球からは放射状にオレンジ色の光が広がっている
「博士」
もう一度暗い部屋に呼びかけた
返事はなかった
回転いすが回りながらキィキィと寂しげに音を立てていた
それ以降博士を見かけた人はいなかった
3か月が経過し
警察による博士の捜索は打ち切られた
私は博士の部屋をそのまま引き継ぐ形となった
警察が入ったその部屋はほとんどのものが持ち出されがらんとしていた
私は博士が研究成果を大切にしまっていた保管庫を鍵で開けた
この鍵は私と博士しか知らない
保管庫の中にはしわくちゃになったメモ用紙が1枚入っていた
そこには見慣れた博士の文字でこう書きなぐられていた ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ああ,世界とはこんなに単純なものだったのか
問題は気づくか気づかないかだ
視界の端にうつる自身の鼻に気づくように
高次元世界はいつも隣にあったんだ
【解読不明な数式】
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
私はその数式をしばらく眺めた
数式の理解はできたが気づくとは何のことだろう
メモを握りしめ虚空を見つめたまま博士の言葉に考えを巡らせる
『 問題は気づくか気づかないかだ』
「あっ...」
冷気が頬を撫でる
「エウレカ...」
金木犀の香りがする 忠誠心→ボタン押すってのがいまいちわからんような気もするがまあよかむた >>19
どんな状況で忠誠心が鼓舞されるかの実験だから >>25
そこはなんとなく理解できるけど記憶消せるとか高度な技術があるなら人間がボタン一々ポチる必要あるか? 一作目はわりと面白いけど、二作目は意味不明だしなんか気取っててムカついてきた。 2個目はあえて全体的に意味不明にしてるんや 中身だけ説明するなら
3次元に生きる人間は上下左右前後にしか動けないが移動方法に気づきさえすれば4つめの方向、次元の向こう側にも歩き出せるって内容や >>31
2作目はオリジナルか?
何か読んだことあるぞ。 >>33
オリジナルやで
半年くらい前にスレ立てたことあるからそれかもしれんな >>31
進む方向しか見てなくて、来た道を振り返ってないみたいなことか?
よくわからんけどオモロいじゃん >>34
ワイもこれ王冠の金と掛けてるのかなと思ったわ >>21
解説あったからちょっとだけなるほどって思ったけど無いと全く意味わからん この駄作感が星新一ぽっいわ
この調子でやってけばいつかは名作が生まれんじゃね
星新一だって名作と呼べるのは処刑ぐらいだろ >>34
①花言葉があの世 違う世界 知ってるけどパッとは思い出せないような匂い
②バックグラウンドを共有した自身の作品で違う次元が近くにできたことの表現?匂わせ?として使いたかった >>42
ぶっちゃけ特に意味は無い
助手もこれ次元移動できたろってことを示すための表現の為だし でも頭捻って物語作るのって楽しそう。
ワイもやってみよ😏 >>44
自分で数作品作ってみるだけで他の作品を見る目が変わるで
有名な作者の発想のすごさがよりわかる 文章は飾らずノーマルに書くんやで
削って削って、伝えやすいように書くんや
一行ごとに読み手が離れていく恐怖を持つんや
文章に癖がある作家って言うのは、それが出来た上で工夫している ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています