1991年以降累計で約80兆円行われた円売り介入は、大半が120円より円高(外貨安)局面で行われたもので、それによって取得した外貨(その大半は米ドルになりますが)は75〜120円程度で購入したということが考えられます。
米ドルの平均取得コストは100円程度ではないかとの試算もあります。

100円で購入した米ドルなどの外貨が約80兆円あり、それが今回の歴史的な円安で140円以上と4割以上も上昇したわけですから、大雑把にみても為替相場の値上がりによる含み益は30兆円以上に拡大している可能性があります。
その意味では、米ドル売り介入は「含み益」の実現化ということになるでしょう。

もちろん、今回の米ドル売り・円買い介入の目的は、行き過ぎた米ドル高・円安に歯止めをかけることであり、為替含み益の実現が主な目的というわけではないでしょう。
為替含み益実現化は、あくまで円安阻止政策の副次的成果です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8c366829477c87f078709a5047a9c35168639288?page=1