0001風吹けば名無し
2022/10/03(月) 13:17:18.25ID:2uRhg68s0７月２１日、日中の暑さがまだ残る午後６時ごろ、下京区の鴨川沿いをジョギングしていたのは東山区の滋賀医大４年の住友有由司(ゆうじ)さん（２５）。時間があるとよく走りに出かけており、この日もリモート授業を終え「鴨川ラン」を楽しんでいた。
時を同じくして鴨川にかかる塩小路橋を自転車で渡っていたのは京都美術工芸大２年の山本珠羽(しゅう)えっショックさん（１９）＝南区＝と森野みのりさん（１９）＝東山区。２人は大学からの帰り道だった。
「助けて！」
何気ない日常の中の３人に突然聞こえてきた男の子の叫び声。声の方に目を向けると１人の男児が首まで水につかり流されていた。
この２日前、京都市では観測史上最多となる１時間雨量８８ミリを計測。川は普段よりも水量が多く、茶色く濁っていたが、住友さんは川岸から流れに飛び込んだ。「怖いとは思わなかった」
一方、山本さんらも乗っていた自転車や荷物を道に投げ捨て、一目散に川岸へ走った。その間、山本さんは１１０番し、森野さんは１１９番した。
間もなく、住友さんが胸の位置まで水につかりながらも男児を抱きかかえ救出。通報で警察や救急隊も駆け付けたが男児はけがもなく無事だった。
男児は当時、川に足をつけながら友人と話しており、立ち上がろうとしたところ足を滑らせ転落。約３０メートルほど流されたという。
今月、下京署は人命救助に貢献したとして、住友さんらに感謝状を贈呈。医師を目指す住友さんは「命の大切さを改めて知り、男の子が助かってよかった」と話し、山本さんは「自分自身こんなに動けるとは思わなかった」と当時を振り返った。
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