ロイター通信によると、プーチン氏が21日のテレビ演説で動員を発表した直後から、ビザなしで行けるアルメニアやトルコなどへ向かう航空便が完売状態になった。招集を避け国外へ脱出する動きとみられる。

セルゲイ・ショイグ国防相は21日、招集は30万人規模で戦闘経験や特殊技術を持つ「軍務経験者が対象になる」と説明しつつ、潜在的に動員できる国民は「2500万人いる」と述べた。

ロシアの予備役は、1年間の兵役経験者や軍事教育を受けた人など約200万人とされてきた。ショイグ氏の発言は、招集への不安を一層増幅させているようだ。インターネットでは「腕を折る方法」の検索が急増しており、招集忌避の風潮が拡散している。