16日午前10時、金融労組組合員ら約1万3000人=警察推定=は6年ぶりにゼネストに入り、光化門で5車線を占拠、シュプレヒコールを叫んだ。要求は「賃金引き上げ」「週36時間(4.5日制)実施」「営業店閉鎖中止および適正人材維持」「韓国産業銀行の釜山移転中止」などだ。午前11時ごろからはソウル市竜山区にある大統領執務室近くの地下鉄4号線三角地駅まで行進した。

金融労組は同日、全国各地で実施したゼネストに3万人以上が参加したと主張している。しかし金融監督院は銀行17行(インターネットバンクを除く)のゼネスト参加率は全行員の9.4%、金融労組組合員の13.6%だと明らかにした。2016年のゼネスト時は参加率が全行員の15%程度だった。この日のゼネストについては「名分のないストライキ」という批判の声も相次いだ。昨年の4大都市銀行(KB国民銀行・新韓銀行・ハナ銀行・ウリィ銀行)の平均年間給与は1億550万ウォン(約1090万円)だった。高金利の中で顧客たちは利子負担が大きくなっているが、1億ウォン台の年間給与をもらっている「貴族労組」が賃金を引き上げろと主張してゼネストをするのは「集団利己主義」だということだ。