バカ「なにか食べたい?」←これw
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放課後彼女との下校中、夕日が二人を照らし鳥か虫か分からない謎の鳴き声が辺りに木霊する。
「明日は何が食べたい?」
彼女は振り向きざまに聞いた。
そんなこといきなり聞かれてもなぁと、俺は思ったが声には出さなかった。放課後彼女との下校中、夕日が二人を照らし鳥か虫か分からない謎の鳴き声が辺りに木霊する。
「明日は何が食べたい?」
彼女は振り向きざまに聞いた。
そんなこといきなり聞かれてもなぁと、俺は思ったが声には出さなかった。 「明日食べたいものは明日じゃないと分からないよ」
ちょっと意地悪をしてみたくなったのだ。
「じゃあ明後日は?」
「明後日に食べたいものなんてもっとわからないよ」
そう言うと彼女は口を尖らせた。
「もう!それなら今日何が食べたいか言ってよ!」
俺達は顔を見合わせて笑った。
「そうだな……君が食べたいものかなぁ」
照れくさい言葉だが本心でもあった。
「じゃあカレー!君の大好物!!!」
彼女はニンマリ顔でそう答え駆け出していった。
俺もそれに着いていくように走り出した。
「えっ!?」
彼女から素頓狂な声が上がった。
「嘘だよ。本当は何でもいいんだ」
すると彼女は頬をにしてうつむく。
その様子があまりにも可愛かったので更にからかってみることにした。
「君が作ってくれるものなら何でもいい」
そう言うと俺は彼女の手を取る。
「バカ…」
彼女は照れくさそうに小声で呟く。そのまま二人で手を繋いで歩いた。
いつの間にか鳥か虫かも分からない謎の鳴き声は聞こえなくなっていた。 【あとがき】
お久しぶりです。
今回はかなり短くなっています。
次回からはもう少し長くしますのでよろしくお願いいたします。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています