ベンチャー企業に勤める吉沢拓さん(36)もIQ138の“ギフテッド”で、子どものころから非凡な才能に恵まれていた。
譜面は読めなくても、聞いただけでどんな難しい曲でもピアノで弾けた。折り紙を手にすれば、立体的で複雑な造形をぱっと作った。
算数オリンピックにも出場した。うらやましい限りの能力にも思えるが、実際はその才能ゆえの苦悩が付きまとったという。

吉沢拓さん
「周りのペースとかみ合わない感覚がずっとありました。例えば、小学生の時、算数オリンピックに出場して、その経験を朝礼で話してみてといわれました。
出た問題にこんな美しい解き方ができるんだよっていうことを、ピュアに喜んで、嬉しかった気持ちを話したんですが、学校の朝礼がシーンっなってしまいました。

授業では、先生なんで?、これってこういう考え方もあるんじゃないの?、
などいろいろ気になってポンポン手をあげていたのですが、ある時、
吉沢くん、ちょっと静かにしてよね、みんな勉強してるから、って先生にいわれました。

そんな風に自分が面白いって思ったものが、どうも周りは面白くないらしいと、
疎外感みたいなものが積み重なって、大きくなって、学校に行けなくなっていきました」

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/148819