貴公らが血を流し、命を懸けて守った民はどうだ?自分の身を安全な場所におきながら勝手なことばかり言っていたのではないのか?

被害者でいるほうが楽なのだ。弱者だから不平を言うのではない。不満をこぼしたいからこそ弱者の立場に身を置くのだ。彼らは望んで『弱者』になるのだよ。

本当の自由とは誰かに与えてもらうものではない。自分で勝ち取るものだ。しかし民は自分以外にそれを求める。自分では何もしないくせに権利だけは主張する。

人は生まれながらにして深い業を背負った生き物だ。幸せという快楽の為に他人を平気で犠牲にする・・・。より楽な生活を望み、そのためなら人を殺すことだっていとわない。
しかし、そうした者でも罪悪感を感じることはできる。彼らは思う・・・、これは自分のせいじゃない。世の中のせいだ、と。
ならば、我々が乱れた世を正そうではないか。秩序ある世界にしてやろう。快楽をむさぼることしかできぬ愚民にはふさわしい役目を与えてやろう。すべては我々が管理するのだ!