0001風吹けば名無し
2022/09/09(金) 15:47:52.43ID:Jbllq+rY00909結論から言うと、嘘は書いていないけれど、本当のことも省かれていた。
まず、植民地支配の歴史は書かれている。
日の沈まぬ国としての大英帝国の栄光の記録が、教科書の大半を成している。どんな試行錯誤を経てインドを支配するに至ったか、帝国の建設者となったのは誰かといった経緯が、物語られている。
奴隷貿易も書かれているし、虐殺は虐殺として書かれている。
例えば、セポイの反乱への鎮圧は、「正義」を超えた報復だとも認めている。
反乱者だと思われる人を片っ端から捕え、裁判抜きで処刑する。さらに、普通に殺すのではなく、大砲の口に縛り付けて粉々に吹き飛ばしたことも書いてある。ヒンドゥー教とやイスラム教徒が確実に地獄に行けるよう、強制的に牛や豚の肉を食べさせた後に処刑したことも書いてある。
あるいは、偽の外交文書で騙したことも書いてある。
アフリカのベナン王国と貿易条約を結ぶ際、英語を読める人が少ないのを良いことに、「ベナンの支配権を譲渡する」という文言を滑り込ませたという。当然、関係は険悪化するが、近代兵器で武装したイギリス人の敵ではなく、都は焼き払われ、財宝はエクセターの博物館に運び去られたことも書いてある。