降板ドミノ〟は止まらない。東京・銀座の高級クラブのホステスへのわいせつ騒動の渦中にある俳優、香川照之(56)だが、新たに2社がCMでの起用を取りやめ、NHKも香川が企画でかかわるアニメの放送を中止するなど窮地に立たされている。ドラマや映画、CMなどの違約金は5億円規模とも伝えられる。

【写真】女性へのセクハラ行為を報じられた俳優、香川照之

NHKは、香川が原作・プロデュースを務めるEテレのアニメ「インセクトランド」の放送を中止し、NHKプラスでの配信を停止。人気番組だった「香川照之の昆虫すごいぜ!」も過去の放送動画を公開していたウェブサイトを閉鎖した。

8月1日から東京・渋谷スクランブルスクエアで開催中の「NHK for School展」(10月31日まで)でも「昆虫すごいぜ!」の関連コンテンツは3日から差し替えるという。

CMでも、サントリーが10月放映予定の「パーフェクトサントリービール」の新CMへの起用を中止。光放送のサービス「eo光」を提供するオプテージもウェブや広告の掲示を取りやめたため全7社中6社が消滅。残るは「キンチョール」で知られる大日本除虫菊の1社となった。

「CMなどは契約満了という形で企業側も香川側も被害を最小限にとどめたいところだが、それでも違約金が億単位になることは間違いなく、5億円近くにのぼる可能性も否めない」と芸能関係者は話す。

当初、高級クラブでのセクハラ疑惑が報じられた際、香川自身が情報番組で生謝罪し、事なきを得たかと思われた。しかし週刊誌各誌でクラブのママの髪をわしづかみにした写真など相次いで新たな疑惑が報じられたことで形勢が一転した。