催眠音声「3、2、1……ジェロ!」

ワイ「凍える空から海に降る雪は
波間にのまれて跡形もなくなる
ねえ 愛しててもああ 届かぬなら
ねえ いっそ この私 身を投げましょうか

あなた 追って 出雲崎 悲しみの日本海
愛を見失い 岸壁の上 落ちる涙は
積もることのない まるで 海雪

掌 伸ばせば冷たい幻
世間を振り切り宿命(さだめ)だと信じた
ねえ 愛されてもああ 叶わぬ中
ねえ いっそ この私殺してください

一人きりの出雲崎 明日(あす)を待つ傘もなく
濡れたこの髪が 芯まで冷えて 恨む言葉も
水面に消えて まるで 海雪

ねえ 愛してても ああ 届かぬなら
ねえ いっそ この私 身を投げましょうか」