(CNN) 米ミズーリ州の洞窟探検プロジェクトに参加していた男性が、思いがけない救助活動に貢献し、行方不明になっていた犬と飼い主の2カ月ぶりの再会を助ける出来事があった。

趣味で洞窟探検をしている教員のリック・ヘイリーさん(66)は、約30人の洞窟探検隊の一員として、同州ペリービル北部の洞窟の地図を作成するプロジェクトに参加していた。

今月6日、この洞窟を訪れていた親子連れのグループが洞窟の奥にいる犬を発見し、ヘイリーさんに助けを求めた。

洞窟救助訓練を受けていたヘイリーさんは、仲間と2人で狭い洞窟をはいながら奥まで進み、犬のところにたどり着いた。

犬はけがはしていない様子だったが、やせ細って骨と皮になり、泥まみれだったとヘイリーさんは振り返る。

犬は衰弱していて歩こうとしなかったが、ヘイリーさんがかばんの上に毛布を置くとその上に乗り、洞窟から運び出すことができたという。救助にかかった時間は約1時間だった。

洞窟探検チームの1人が犬の写真を持って洞窟の近所を回ったところ、間もなく飼い主が見つかった。

犬は13歳のメスの「アビー」と判明。飼い主によると、6月9日から行方不明になっていたという。

洞窟の奥深くまで入り込んだ理由は不明だが、ネズミかアライグマなどの動物を追いかけて洞窟に入り、大雨で水が流れ込んだためにさらに奥まで入ってしまったのではないかとヘイリーさんは推測している。
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