福岡県警の警察署の前から、「打倒茨城県警」のステッカーを貼ったバイクが暴走する事件が起きた。県警は福岡市内の少年4人による集団暴走として立件。少年たちは「警察署を挑発しようと思った」と話したという。それにしても、なぜ「茨城県警」?

 福岡県警城南署は10日、署付近の歩道を走行するなどの集団暴走をしたとして、福岡市早良区や城南区に住む18〜19歳の少年4人を道路交通法違反(共同危険行為)の疑いで福岡地検に書類送検した。

 署によると、4人は5月27日午後11時ごろ、バイクに乗って、城南区七隈7丁目の城南署前から早良区荒江2丁目付近まで、約4キロにわたって蛇行運転や信号無視をしながら暴走した疑いがある。

 署の近くから爆音が聞こえてきたことから、署員が外に出ると、2人乗りのバイク2台が歩道を走っているのを現認。後部席の2人が手を泳がせるように「タコ踊り」をする後をパトカーで追跡し、防犯カメラの映像などから少年4人を特定したという。

 少年たちは「城南署を挑発しようと思った」などと話しているという。けが人はいなかった。

 押収したバイクのうち1台には、「逮捕上等 打倒茨城県警」と書かれたステッカーが貼られていた。署員も首をかしげたが、少年たちは、バイクのパーツを買い集めていたが、パーツにステッカーが既に貼られており、そのまま使ったと説明したという。

 署は今年4月に新設されたが、夜間にバイクが暴走する苦情が複数寄せられていた。少年らを摘発後、苦情は収まったという。(鈴木優香)
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