異世界ワイ「ここが冒険者ギルドかぁ」オッサン「おい、ここはガキの来る場所じゃねぇぞ」
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ガチャ
ガヤガヤ ワイワイ
ワイ「ここが冒険者ギルドかぁ」キョロキョロ
受付嬢「ようこそ冒険者ギルドへ」
ワイ「ゴ、ゴホン。冒険者として登録したいのだが」
受付嬢「それでしたら……」
オッサン「おい、何で冒険者ギルドにガキがいるんだぁ?」 ワイ「ん? ワイのことか?」
オッサン「へっへっ。ここはガキの来る場所じゃねぇ。大人しく帰ってママのミルクでも飲んでな」ニヤニヤ
ワイ「へぇー。オッサンはワイくらいの年齢の時はママのミルクを飲んでたんだ」
オッサン「何だと!?」
ワイ「随分甘えた人生だな」
オッサン「調子に乗るなよ!」ドガッ
受付嬢「キャッ」 オッサン「許さねえ。俺の剣で口の聞き方を教えてやる」ジャキン
モブ「なんだなんだ? 喧嘩か?」ザワザワ
オッサン「オラァァ! 死ねえええ!」ブン
スバァ‼︎
ワイ「光魔法――〝聖なる大盾(ホーリーシールド)〟」パッ
カキン‼︎
オッサン「何!? 防がれただと!?」 モブA「あれは使い手が希少な光属性魔法の中でも難易度の高い〝聖なる大盾(ホーリーシールド)〟!? それを無詠唱であっさり使えるなんて!」ガタッ
モブB「Holy shit…」ワァオ
オッサン「まだだ! スキル発動――〝大牙の斬撃(タイガースラッシュ)〟!!」ダッ
ブンッ
ワイ「しつこいな。炎魔法――〝炎龍の息吹(サラマンダー・ブレス)〟」バッ
ボオオオオオ
オッサン「うぎゃあああっ!」ドタッ ワイ「〝炎龍の息吹(サラマンダー・ブレス)〟は本来なら人間ひとりぐらいなら一瞬で消し炭にできる威力だ。今回は全力の2%程度の出力に抑えた。大した怪我にはならないだろう」
オッサン「くっ……」ギリッ
ワイ「どうする? まだやるか?」ギロ
オッサン「チクショー! お、覚えてやがれ~!」ドタドタ
ワイ「やれやれ」フゥ
モブA「すごい……。炎魔法の中でも上級クラスの術をあんな簡単に……!」ゴクリ
モブB「Great……」ガビーン モブC「しかもたった2%の力しか出していないって!」
モブA「とんでもない魔力と精巧な詠唱……。おそろしい新人冒険者が現れたもんだ」
ザワザワ
ザッザッザッ
大男「ガッハッハ! 何やら随分と騒がしいな」ケタケタ
ワイ「む?」ピク
モブD「あ、アイツは……傭兵ギルド〝剣王の絆(セイバー・クロス)〟のギルドマスター、〝 岩鎧の拳〟の異名を持つ大男!!」 大男「ガッハッハ! いい魔法を使っているな、小僧!」
ワイ「はぁ……。どうも」ペコリ
女盗賊「へぇ~。あのボウヤ、アタシのギルドに入れてやろうかねぇ」ニタァ
モブC「!? まさか……義賊ギルド〝 黄昏に沈む絶望(アンブレイカブル・ホープ)〟のギルドマスター、〝 妖しき雷霆〟の異名を持つ女盗賊までも!!」
女盗賊「よろしく、ボウヤ」ウフ~ン
ワイ「ちょ、いきなり近いって!」
聖騎士「フン。あの程度の魔法、魔王相手では歯が立たないだろう」 モブB「あ、あの御仁は! まさか……いやまさか……」
モブA「いや、間違いない。王に直接仕える騎士ギルド〝 火炎の千槍(フレイム・ランサーズ)〟のギルドマスターにして王国最強と謳われる男……〝 狂い咲く灼熱〟の聖騎士!!」
聖騎士「フン。とんだ無駄足だったな」プイ
ワイ「…………」ジッ
少年「おい、ワイのあんちゃん。どうしたんだ?」
聖騎士「フン。城へ戻るとするか」クル
ワイ「おい、そこの聖騎士!」 聖騎士「?」
ワイ「ワイと勝負しろ!」ドン
「「!!」」
モブ「あ、アイツ何考えてんだ――!?」ザワッ
聖騎士「フン。この私に血糖を挑む気か?」
ワイ「ああ、そうだ」
聖騎士「フン。思ったより面白い奴だな。いいだろう」ニヤリ モブA「聖騎士が承けた!」
モブD「聖騎士とワイの決闘が成立したぞー!」ガヤガヤ
聖騎士「では日にちは……フン、明日の正午に中央広場だ」
ワイ「いいだろう。望むところだ!」
聖騎士「フン。では明日その時間に会おう。さらばだ」ザッザッ…
モブC「あわわわ。一体どうなっちゃうんだ~~~!?」
つづく 大男「がっはっは!1回戦の相手はこんなチビか?」 少年剣士「やれやれ…」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています