「休むなどもってのほか」衝撃メールにア然…日本電産・永守会長の「復活」で社内は大混乱
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最近の永守氏は、以前にも増して社内でぶち切れることが増えたという。いつも怒号が鳴り響き、周囲はみな萎縮している。その影響もあって「昨年末には秘書室長が退社し、さらに後任者を永守氏が気に入らず、着任から1年も経たない今年6月末で更迭してしまった。そのため、秘書室長をやれるめぼしい人材がいなくなり、仕方なく広報宣伝部長が兼任することになった」(関係者)という。

 「日曜日も働け」と永守氏が再び言い出し、モーレツ経営の再来を嫌気してか、現場の退職者も激増している。「とある事業所で、一気に100人以上が辞表を提出したこともあった」(同前)。

 股肱の臣ですら自ら退任を申し出た。中途採用が多い日本電産の中で、生え抜きの叩き上げで役員に上り詰めた西村秀樹常務執行役員が、6月30日付で顧問に退いたのだ。西村氏は昨年11月、精密小型モータ事業部・第1開発統括部長から車載事業本部に第2車載事業部長として送り込まれていた。

 車載事業本部は日本電産が「'30年に売上高10兆円」という野望を達成するための推進力と考えている事業だ。現在はEV(電気自動車)向けの「トラクションモーター」に力を入れている。

 この人事を永守氏は社内向けに「私が信頼している『子分』を送り込んだ」と説明していた。ところが、西村氏は周囲には「もう会長のやり方にはついていけない」と語っていたという。西村氏に限らず、多くの社員らが「永守会長の指示を聞いただけで心が折れそうになる」と吐露する。

 ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長、ユニクロを展開するファーストリテイリングの柳井正会長兼社長らと並び、永守氏は日本を代表するカリスマ経営者の一人。そんな実力者がけん引してきた組織の内実はいま、「崩壊」に近い状況と言っても過言ではない。