晶ちゃんとワイのラブラブ日記♡
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どうしよう、寝坊しちゃったわ!
ワイは愛美!どこにいる普通の女の子! 雌学園中等部の三年生よ♡ 身長は190センチ、体重は130キロ♡ コンプレックスは少食なこと。一食にラーメン三杯しか食べられないの。
好きな飲み物はシーザーサラダドレッシングなんだけど、ワイ偏食で、ドレッシングは温めたやつしか飲めないの…っていっけなーい!ドレッシング冷凍庫に入れっぱなしだったわ!今から温めてたら間に合わない! 「おはよう、愛美。シーザーサラダドレッシング…飲む?」
やだ、昌ちゃんったら朝からイケメン♡ 紹介するわね!彼氏の昌ちゃん! 170センチ、100キロ!60歳の教師で、ダンディな雰囲気♪ワイの自慢の彼氏よ♡...まあ、晶ちゃんは既婚者なんだけど♡ 『昌ちゃん!もしかしてドレッシング、温めてくれたの?』
「昨日からずっと、このお腹でね…」 とぅんく、、、 昌ちゃん優しいわ♡
ドレッシングを飲み干して、時計を見るともう学校に行く時間。 『いっけなーい!遅刻遅刻!』
あわてて学校を準備してるワイを気遣って、優しい昌ちゃんはこう言ってくれた。 「愛美、バイク乗せてってあげようか?行き先はどうせ一緒なんだし。」
とぅんく、、、
やっぱりカッコいいわ、昌ちゃん♡♡♡ 『でも、学校のみんなに昌ちゃんとワイが付き合ってるってバレたら昌ちゃん大変なことになっちゃうわ…♡』
…そう。実は昌ちゃんは、ワイの学校に勤めてるの♪ 『あーあ。ワイが早く大人になって、昌ちゃんも奥さんと離婚してくれたら堂々と付き合えるのにね…』
ため息をついたワイの耳元に口を近づけて昌ちゃんはこういった。 「愛美…僕を気遣ってくれるなんて、やっぱり愛美は優しいね。…それに、世界一可愛いし。」
とぅんく、、、 あ、いけないいけない!思わずときめいちゃった! 不意打ちなんて、、、ずるいわ♡ 『なに言ってるの!ワイより昌ちゃんの方がずっと優しいし、ずっと素敵よ♡』
「いやいや、愛美こそ僕の100万倍可愛いし、100万倍優しいよ♡」
『じゃあ昌ちゃんはワイの千万億倍可愛い!!!』
千億万倍って何、昌ちゃんが笑う。 「じゃあ僕たち、二人合わせたら最強だね。」 とぅんく…!!! あ、ときめいてる場合じゃなかったわ! 『いっけなーい!遅刻遅刻ー!』
急いで用意をして、玄関に向かうワイ。
「愛美!忘れ物だよ!」
え、嘘!きちんと用意したのに! 「行ってきますのチュー、忘れてるよ」
とぅんく…‼ 昌ちゃんったら、甘えん坊ね♡♡ あ、昌ちゃんとのキッスに夢中で、愛美遅刻しそうなこと忘れてたわ!!
『いっけなーい!遅刻遅刻ー!』 今日何度目になるかも分からない「いっけなーい!」を叫びながら、朝ご飯の食パン(6枚スライス)を口に詰めて、学校にダッシュする。 走ること20分、遂に学校についたわ!!よく意外だって言われるけどぉ、私マラソンはとっても得意なのよ♡学校で一番速いの!みんな意外だって思うのも分かるわぁ。こんな可愛い天然ふわふわ系女子なのにマラソンも得意だなんて、そんなのあまりにも不平等だもんねえ♡ 階段を駆け上って教室に滑り込み。席について聖書と讃美歌を開いて時計を見ると、もう礼拝の時間。愛美の学校はユダヤ教だからぁ、毎朝礼拝があるのよねえ。 今日の礼拝で話すのは昌ちゃん!楽しみだわぁ♡わくわく♡ ...こちら愛美、猛烈に怒ってます。まさか奥さんの名前を礼拝で出すなんて…これは本人を問い詰めるしかなさそうね。
すぐさま教員室に向かって昌ちゃんを探す。あ、昌ちゃんみっーけ。 『ちょぉぉぉっとお時間いいですかァ?^^』
なぜか嬉しそうな昌ちゃんは、
「いいよお。ここで話すのもなんだから、面談室で話そうかあ。」
とにこにこしながら言った。 面談室に着いてもにこにこしている昌ちゃん。 愛美すっごく怒ってたからァ、
『なああああににこにこしてんのよ!可愛い愛美に話しかけられたのがそんなの嬉しいのかしらあああ? それにしても…奥さんについて話すなんてどういうつもり?愛美げきおこぷんぷんまるなんですけどお??』
って壁ドンしちゃった。あ、いっけなーい。壁にヒビ入っちゃったわ。 愛美がこぉんなに怒ってるのに、まだ昌ちゃんは嬉しそうに笑ってる。
『ちょっとぉ、何か言ってもらっていい?』
とうとう昌ちゃんは笑いはじめた。 『いい加減にしなさいよ、このアンポンタン!何なのよさっきから!』
「怒らせちゃってごめんね。ただ、嫉妬してる愛美が見たくて…許してくれる?」
とぅんく… 昌ちゃんおかわわわ♡♡♡愛美が嫉妬してるのを見たかったなんて、ちょっと恥ずかしいけど…かわいいわぁ♡ 『そんな顔で許してなんて言われたらもう許すしかないじゃない♡♡』
「じゃあ仲直りのキッス、しようか」
『うん♡♡♡』
そしてワイ達は、熱いキッスを交わすのだった。一限目が始まることも忘れて。 結局一限目間に合わなくて先生に怒られちゃったな…ぴえんぴえん。あーあ…早く昌ちゃんに会ってえ、愛美のコト慰めてほちいな(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"〜」 クラス全員が思わず振り返っちゃうくらいに可愛い溜め息を吐いて、コンビニで買った昼ご飯をビニール袋から出す。
今日の昼ご飯はハンバーガーにうま○棒50本♡ 前から思ってたんだけどお、う○い棒って棒って言うよりは筒だよね。
それにうまいかどうか感じるのはうまい○じゃなくてうま○棒を食する消費者だし。 「多くの人がうまいと感じるであろう筒」に改名した方がいいんじゃなあい?
まあ美味しいからいいけどお。 あ、もちろんハンバーガーとう○い棒だけじゃないよ!愛美は偉い子だから栄養バランスも考えてポテチも3パック食べることにしてるの♡ 愛美偏食だからあ、野菜はあんまり好きじゃないんだけどぉ、ポテチはだぁいすき♡
どのくらい好きかって?昌ちゃんの次の次くらいには大好きだお♡♡♡ ドリンクはマヨネーズとオイスターソースと減塩醤油1本ずつ。本当ならウスターソースとケチャップも飲みたいけどお、塩分の摂りすぎはあんまり体に良くないもんね。 高血圧にはなりたくないし…あ、でも昌ちゃんとお揃いなのはちょっと嬉しいかも♡ デザートには氷砂糖8kg♡ ご飯とドリンクの栄養バランスはきちんとしてるからお菓子は多少食べ過ぎても大丈夫だよね!飴と鞭、みたいな? テーブルの上に並ぶご馳走達。なんて美味しそうなの♡いただきまーす♡
...あれ、大好物ばっかりのはずなのにあんまり美味しくない。やっぱり昌ちゃんと食べるご飯が一番美味しいな。 「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"〜」 ワイの可愛い溜め息でまたクラスの全員がこっちを振り返った。
「早く昌ちゃんに会いたい…」 ようやく今日の授業も終わったわ!あーーー長かった。体感で一ヶ月位だったわ!! まあそんなことはおいといて。
今日は昌ちゃんとの放課後映画デートの日! 今は二人でポップコーンの列に並んでるわ! もちろん見る作品は「あ○ぱ○ま○〜アナザーストーリー・迫害編〜」♡♡♡
この○ん○ん○んの世界は、純人間や二足歩行動物、パン面人間などの民族が共存する世界なんだけどォ、この迫害編の主人公とヒロインは、人間でも動物でもパンでもない、変わった形状で生まれてきた「菌類」なの♡ 「菌類」は私たちの世界で言うところの隷属でェ、一生蔑まれて生きていくの♡
「菌類」以外の生物は皆「人類」と呼ばれていて、幼い頃から「菌類」がいかに卑劣で獰猛で危険かを言い聞かされて育つから、皆潜在的に「菌類」のことは忌み嫌っているのよ。 ○ん○んま○も「人類」として生まれ育ったせいで、ヒーローではあるけど「菌類」のばい○○まんを嫌っていて事あるごとに理由をつけてば○○ん○んに暴力を振るうの。 そんな悪行も相手が「菌類」であるからというだけであん○ん○んは正義の味方として皆に崇め奉られているわ。 「このまま人間どもに蔑まれていいのか。一生このまま見下されて生きていくのか。」
そんな疑問を持った主人公達が酵母菌を支配して、パン面人間共に対するストライキを行うことを決意する、っていうアドベンチャー戦争映画が「あ○ぱ○ま○〜アナザーストーリー・迫害編〜」ってこと♡♡ ちなみにあんぱ○○んシリーズの時系列は、「迫害編→復讐編→泥沼恋愛編」よ♡
まあ、愛美も小説版の前半を読んだだけだからよく分かってないんだけどね♪ ワイの推しは断然あ○○○○○♡
あの丸みのあるフォルムにどことなく親近感が湧くし、親切感の押し売りばかりしてるところが一周回って好き♡ 「次のお客様どうぞ〜」
あ、愛美の番ね!昌ちゃんに優しさを見せるチャンスだわ!
『蜂蜜味とチョコレートのポップコーンのLサイズと、レスカ2つずつで!」 彼氏の分を一緒に頼む、さりげない優しさが男子の心にクリティカルヒットなのよね♡♡
うふ、愛美ったらい・い・お・ん・な♡ 昌ちゃんもドッキドッキキュンキュンに違いないわ、と思って渾身のドヤ顔で後ろを振り返ると、僕も同じのを、と店員さんに言っている昌ちゃん。 トゥットゥットゥットゥンクッ♡♡♡ 昌ちゃんったらもう!
そんな鈍感なところが愛美の心にクリティカルヒットよ♡♡♡ 感動したわ…♡全米が泣いた、はさすがに大げさだと思ってたけど大げさじゃなかった…
ノーモア映画泥棒のシーンからずっと泣きっぱなしだった🥺🥺🥺 特にラストシーンのど○○ちゃんがしょく○○まんのパンの耳を千切るシーン、感激しすぎて涙でポップコーンがびっしょびっしょ!
おかげで丁度いい塩加減♡ こんな名作、久し振りに出逢った❣
家に帰ったらもう一回ブルーレイで見直そ♡
『感動したね♡』 そう声をかけて、昌ちゃんの方を向いたら、昌ちゃんは饅頭らしきものを食べてたの!! 『し、昌ちゃん、それ何…?』
「何って…饅頭だよ。」 し、信じられない!断然パン派の愛美の前で、米なんかから作った下劣なもの食べるなんて…!
愛美、よく好き嫌い少なそうって言われるけど、そんなこと全然ないの。特に米は一番嫌い。 小学生の時から嫌いで、米が給食に出される度に抗議の意思を表す為に机を割ってたから、これ以上机の犠牲を出さない為にって、3年生からは愛美だけ床で食べさせられてたのよね。
懐かしい。 まぁ愛美は見た目とのギャップで萌え♡を生み出しちゃうタイプの少々パワフルガールだったから机が割れないとむしゃくしゃしちゃって床を割ってたんだけどね♡ 『いくら愛する昌ちゃんでも許せない…!』
そう思わず呟いた愛美に、昌ちゃんたらなんて言ったと思う?!
「安心してよ、愛美…愛美の分もちゃんとあるから、さ♡」 途端に今までの愛情が急激に冷めていくのを感じた。どのくらい急激かって?そうね、世間の移り変わるスピードくらいかしら? まぁそんなことは今はどうでもいいから、愛美の話を聞いて。どこまで話したかしら…
そうだわ、昌ちゃんに最低なコトを言われたところまでだったわ。 そう、今までの愛情が冷めていって、気がついたの。未成年の愛美と付き合ってる60歳既婚者の昌ちゃんってタダの犯罪者じゃない…!
ってね。 『昌ちゃん…いえ、昌一さん。愛美達、別れよう。』
「え…」
あ、つい声に出しちゃった! …結局昌ちゃんの悲しそうな顔を見てられなくて、愛美はその場から逃げ出したの。 これで、これでよかったんだわ…
60歳既婚者の昌ちゃんと、ぴちぴちJCの愛美の恋なんて、いくら純愛でも世間は認めてくれない。 頭では分かっていたのに、涙が止まらなかった。 結局、昌ちゃんのこと置いて帰っちゃったな…
疲れのあまりベットに飛び込んだ愛美。
ギシッと音を立てるベット。
今日はベットに文句を言う気にすらなれない。 『別れるなら、この家も出ていかないとな…』
この家は、元々独身時代に使ってたのを、昌ちゃんが2年前に愛美と一緒に住む為にリニューアルした、思い出の詰まった家なの。 昌ちゃんのことは大好きだけど、米派なら話は別だわ。 レンは代々小麦農家の生まれで、米なんて物は豚の餌だと教えられて生きてきたのよ。 『今更、米なんて食べられるわけないじゃない…』
ハァ…と大きなため息をつき、息を吸い込む。
『スゥ…ゲッホゲッホゴッホゴッホガハァ‼︎‼︎』
あまりの加齢臭に咽せちゃった☆ これからのことを考える前に、パンでも食べるか。そう思い、いつものパンのパッケージを取り出すと、そこにはこんな文字が。
「米粉パン」 …え?!米粉、米粉パン?!
米粉パンってあれよね、小麦粉の代わりに米粉を使ってる、あの…! 今まで食材の買い出しは全部昌ちゃんにお願いしてたから知らなかったわ!! 嘘、愛美がこの二年間こんな、こんな米の加工品を食べていたなんて…!
いくら昌ちゃんでも許さないわ…! …でも、このパン、美味しいのよね。
今まで食べたどんなパンよりも、昌ちゃんと二人で食べる、この米粉パンが好きなの。 米粉から作ったものを食べる機会なんて、昌ちゃんと出会わなければ一生なかったこと。
それに、愛美、米粉パンが好きだわ…♡ ずっと、米は下劣な物だと思ってた。
でも違った…本当に下劣だったのは、米を食べもせず毛嫌いしていた愛美の心… 勝手に米を毛嫌いして、勝手に昌ちゃんを軽蔑して、愛美ったら最低…
『昌ちゃんに謝らなきゃ…!』 そう決めて、昌ちゃんを探しに行こうと立ったその時、ドアの開く音とダンディヴォイスが聞こえたの。
「ただいまー」
『昌ちゃん!!』
愛美は昌ちゃんの元に駆け寄ってこう言ったの。 『ごめんね、別れようなんて言って。本当は愛美、昌ちゃんも、米粉パンも…米も、大好きだって、気付いたの。ごめんね。』
昌ちゃん、許してくれるかしら…そう思っていた愛美に昌ちゃんったら 「僕こそごめん。愛美の分の饅頭を1つしか買わないなんて…そりゃ愛美も怒って当然だよね。饅頭、在庫全部買ってきたから、一緒に食べない?」
って言ったのよ。 『…うん♡』
…やっぱり昌ちゃんのちょっと鈍感なトコも好き♡
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