一方で、元信者の女性は統一教会への不信感が募っていったという。

 あまりに頻繁に寄付やつぼの購入などを要求され、出す人が優遇されて、出せない人は幹部からつるし上げられる。元信者の女性は、家族から「絶縁する」と言われ、周囲からの説得もあり、脱会を決意する。入信してから7、8年ほどした時だ。

 山上容疑者のお母さまからは「一緒に続けましょう」と何度も説得されました。私が脱会の決意をしたのはお母さまの破産も一つのきっかけでした。それまでお母さまを大事にしていた支部も、「金の切れ目が縁の切れ目」とばかりに、粗末に扱うようになりました。

 また、お母さまの親族が統一教会に入信していなかったことに幹部は「信仰が足りない」なとど叱責していました。今思えば、お母さまの親族が安定した仕事についておられたようで、統一教会はさらなる寄付がほしいと考えていたようです。

 幹部の言うことは絶対の統一教会。お母さまはいくら叱責されても、グッとこらえていました

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