阿部元リポーターが見た「合同結婚式」韓国に嫁いだ日本人妻の悲惨

寒い日の早朝、自転車に新聞を積んで一軒一軒配達をしていた。統一教会からの奪還を手助けする支援団体の手引きによって彼女と遭遇できたのである。

私は当時、『タイムアングル』(フジテレビ系)のリポーターとして、教団に関する事件を取材。
その中で彼女へのインタビューが実現したのだが、自宅に戻る時間が決まっていたので、5分間の緊迫した取材であった。

彼女の名は洋子さん(仮名)。年齢は30代前半と言っていたが、ノーメイクで肌は荒れ、髪もパサついており、私の眼には40代半ばから後半に見えた。
関東の公務員の家に生まれ育ち、短大を出て何不自由のない生活を営んでいた。弟が一人いると言っていた。
統一教会に入信したのが6年前。短大の友人に誘われて、教義と世界平和に共感して信者となった。
合同結婚式への参加は、親をはじめ、誰一人として賛成はしなかった。しかし、

「自分なら出来る」

と“根拠のない自信”に突き動かされて決意したそうである。
相対者(夫となる人)とは、合同結婚式会場の韓国『88スタジアム』で初めて出会った。農家の次男坊で頼りがいの無い感じの男性であった。
合同結婚式が終わり、すぐに地獄が始まった。